未接道で再建築不可のため、空き家になりそのまま放置されていた木造長屋をリノベーションして短中期的に活用する計画。

隣家に囲まれ光が届きづらい環境にあるため、既存の時点では薄暗く閉鎖的な空気が流れていた。 

そこで、各戸1階の居室が1Rになるように建具や押入れを撤去し平面的な広がりを作ると同時に、1軒の大きな家の一部に住んでいると認識出来るように構成を整理することで、各戸の面積以上の広がりを無意識下で感じられるように考えた。

具体的には、1平屋部分の天井を撤去し、2戸境壁を屋根まで伸ばし強調させ、3短辺方向の壁量を補強する合板壁の増設を行った。これらの操作により1軒の大きな家を半分に切ったようなプランを片側の住戸で認識出来るようにした。

様々な理由で放置され問題を引き起こす空き家を「創造的な補修」により改修することで、都市部における空き家問題の解決の一助となることを願っている。

用途:長屋(2戸)

構造:木造2階建て

建築面積:77.01㎡

延床面積:110.14㎡

設計監理:

岸田佳晃 + 合同会社THIRDPROJECT

トンボアーキテクツ/tombow architects

施工:合同会社THIRDPROJECT

撮影:土屋 光司

 ※:小林 佑輔