元は2階建てだった住宅を2階のみで玄関機能を除く住空間を成立させること、将来的にシェアハウス転用を想定することが求められた。

その為水回りや部屋割りなどプランを一新する必要があったが、構造形式を調査をすると小屋組みの梁成が細く柱の撤去が困難なことが分かった。

そこで、既存柱を包むまとまりを設定し、ときには柱を独立させ図式として整理することを考えた。

屋根形状をトレースした勾配天井の空間に水回りと収納のコアをそれぞれ配置し、それらの余白に生活していくような計画としている。

区の助成金を利用した耐震補強、2重床による遮音対策、屋根/外壁/開口部の断熱補強も行い、性能面での向上も図っている。

設計監理:tombow architects

施工:有限会社山内工務店

写真: 中村晃

  ※:小林佑輔

Press:architecturephoto (2022.12)